Being at home with Claude

《出演》松田 凌 鈴木 ハルニ 岩尾 祥太朗/伊達 暁
《作》 ルネ=ダニエル・デュボワ
《翻訳》イザベル・ビロドー/三宅 優
《上演台本・演出》杉本 凌士[劇団 男魂(メンソウル)]

2015 Flyer

Characters

「彼」: 自首してきた若い男娼。
刑 事: 殺人事件の取り調べを行う。
速記者: 刑事のアシスタント。事件の調書を作成するため取り調べの記録を行う。
警護官: 裁判所の警備にあたっている。年齢不詳。

Story

justice
 1967年 カナダ・モントリオール。裁判長の執務室。
 殺人事件の自首をしてきた「彼」は、苛立ちながら刑事の質問に、面倒くさそうに答えている。男娼を生業としている少年=「彼」に対し、明らかに軽蔑した態度で取り調べを行う刑事。部屋の外には大勢のマスコミ。
 被害者は、少年と肉体関係があった大学生。
 インテリと思われる被害者が、なぜ、こんな安っぽい男娼を家に出入りさせていたか判らない、などと口汚く罵る刑事は、取り調べ時間の長さに対して、十分な調書を作れていない状況に苛立ちを隠せずにいる。
 殺害後の足取りの確認に始まり、どのように二人が出会ったか、どのように被害者の部屋を訪れていたのか、不貞腐れた言動でいながらも包み隠さず告白していた「彼」が、言葉を濁すのが、殺害の動機。
 順調だったという二人の関係を、なぜ「彼」は殺害という形でENDにしたのか。
 密室を舞台に、「彼」と刑事の濃厚な会話から紡ぎ出される「真実」とは。
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